トルク (2004):映画短評
トルク (2004)“ポスト『ワイスピ』”になれなかった珍作
『ワイルド・スピード』のヒットで量産されたカーアクションにして、そのバカさが伝説化。フォードやシェインなどのキャラ名の通り、殺人の濡れ衣を着せられた主人公による馬をバイクに替えた西部劇だが、この際ストーリーはどうでもいい。バイク・キャットファイトからの、“Y2K”ことMTT・タービン・スーパーバイクがLAを爆走する音速チェイスがヤバすぎるのだ。その尋常じゃないバカさ加減は、いま観ても爆笑必至! 叩かれた本作後に謎すぎるAKB48「ギンガムチェック」のMVを手掛け、血迷ったかに見えたジョセフ・カーン監督。近年はフリースタイル・ラップバトル映画『Bodied』(配信中)で本領発揮し、ひと安心。
この短評にはネタバレを含んでいます