ダーティ・ダンシング (1987):映画短評
ダーティ・ダンシング (1987)呆気にとられつつ、強引に盛り上がる感覚は34年経た今も不変?
『フラッシュダンス』『フットルース』という80年代ダンス映画ブームのトリ的な存在だが、明らかに他作以上にダンスの高揚感が際立つ。
バレエ団所属の経歴をもつP・スウェイジのパワフルな動きに説得力があり、くねらせて肉体を交わらせるスタイルは今観ても官能的。後に『ハイスクール・ミュージカル』を手がけるK・オルテガのテンション上げる振付で、ラストの盛り上がりは異常レベル。
有名な湖でのリフト練習や、丸太に乗ってのトレーニングは呆気にとられつつ楽しさが上回り、差別や中絶など社会派テーマも込めた作りが好印象。
Netflix配信の製作秘話を併せて観れば、感動も超過するかと。
この短評にはネタバレを含んでいます