キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ (2008):映画短評
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ (2008)
米黒人史ともリンクする、その変遷を知るだけでも観る価値あり。
1950年にシカゴで生まれ、ブルースからロックンロール~R&Bの時代の旗手となったチェス・レコード20年史。でもそこそこ知識のあるヒトなら、なぜ創立者チェス兄弟のうちレナードしか出てこないのかとか、いくらブルースの神様だからってマディ・ウォーターズがそこまで中心的存在だったっけとか、はたまたエタ・ジェイムズがレナードと愛人関係だったなんて初めて聞いたとか(エタは製作時まだ存命だったけど…)、疑問が山ほど出てきはする(笑)。それでもエタ役ビヨンセや、意外に巧いマディ役ジェフリー・ライトの歌声を聴き、さらにモス・デフ演じるチャック・ベリーのかなりな変人ぶりを見る楽しみがあるからね。
この短評にはネタバレを含んでいます