第9地区 (2009):映画短評
第9地区 (2009)3年どころか、10年待ってる!
一時期、流行したエイリアン侵略モノでも、間違いなく最高の出来だったSFアクション。関係者インタビューと密着レポのモキュメンタリー形式で語られる、移民問題にメスを入れた世界観。ヘタレな主人公が追う側から追われる側になるサスペンスを経て、ある意味ダークヒーローに変貌! スッキリするほど潔い人体破壊に、“板野サーカス”も繰り出すパワードスーツ・アクションもたまらないうえ、今となっては「ハイパー ハードボイルド グルメリポート」要素も濃厚だ。本作でオスカー候補になりながら、『エイリアン5』も流れ、一発屋と化したニール・ブロムカンプ監督だが、やはり3年後を期待させた続編で復活してほしい。
この短評にはネタバレを含んでいます