特攻大作戦:映画短評
特攻大作戦戦争に大義名分はあれど正義などなし
反骨映画の巨匠ロバート・アルドリッチの手掛けた戦争映画の快作。上官の覚えめでたくない一匹狼の軍人リー・マーヴィンが囚人ばかりを集めた特殊部隊を率いて、生きて帰れる保証のない自殺ミッションを任されることになる。チャールズ・ブロンソンにジョン・カサヴェテス、ドナルド・サザーランドにテリー・サヴァラスと、曲者揃いのならず者たちのメンツは最高。負け犬ならではの意地と尊厳を賭けて不可能に挑む彼らを痛快なタッチで描きつつ、しかし最後は「戦争に大義名分はあれど正義などなし」という非情な現実を知らしめる。それはただの残酷で醜い殺し合いに過ぎないのだと。(レンタルあり)
この短評にはネタバレを含んでいます