大阪外道 -OSAKA VIOLENCE- (2012):映画短評
大阪外道 -OSAKA VIOLENCE- (2012)大阪・下町カーストで生きる子供たち
ゆうばりファンタ・グランプリや欧米でのDVD化など、一部で熱狂的に支持されながら、なかなか観られなかった「大阪バイオレンス」が東京進出。ヤクザからもらった小学生の小遣いを高校生がカツアゲし、それをチンピラがむしり取る、スクールカーストならぬ、大阪・下町カーストが描かれる冒頭から漂う、ただならぬ雰囲気。『ストレート・アウト・オブ・ブルックリン』や『ギャングス』のような荒削りな素人っぽさが味であるが、あくまでも目線は12歳の少年という斬新さ。「もし、是枝監督がヤクザ映画を撮ったら?」ともいえる、ただならぬ才能を目の当たりにした。
この短評にはネタバレを含んでいます