ワイルド・スピード EURO MISSION (2013):映画短評
ワイルド・スピード EURO MISSION (2013)『こち亀』の爆竜大佐に観てほしい!
話のハンパない浅さが最高!(笑)。例えば『ボーン』シリーズが、第二作と第三作を手掛けたポール・グリーングラス監督により骨太の傑作へとレベルアップしたように、『ワイルド・スピード』シリーズは第三作から登板したジャスティン・リン監督により、ひたすら馬鹿力と気合いで押すメガ盛りアクションへと姿を変えた。いかにも「アメリカ」なストリートレース映画だった第一作(監督:ロブ・コーエン)と第二作(監督:ジョン・シングルトン)も個人的には大好きだけど、ファンは毎回エスカレートするジャスティン流ごった煮活劇をこそ熱狂的に支持しているわけだ。
初期はイケメンのポール・ウォーカーが文字通りの主役だったのに、いまやメインは共にハゲマッチョのヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソン。映画というよりプロレスか格闘技みたいに、脇の男たちもやたらスキンヘッド率高し。女はだいたいギャル、ビッチ系。戦車が公道を爆走するシーンは、予告編でさんざん観ていたけど、本編を観ると『こち亀』みたいでやっぱりマジウケましたよ!