マギー (2015):映画短評
マギー (2015)“シュワちゃんのゾンビ映画”のイメージを大きく裏切る
『イミテーション・ゲーム』とともに5年前の「ザ・ブラックリスト」に選出された脚本だが、近年のゾンビ映画ブームで、本作のようなヒューマンドラマ系も決して斬新でなくなった感は否めない。とはいえ、父・シュワ、娘・アビゲイル・ブレスリンのインパクトはデカく、監督も「ウォーキング・デッド」メインタイトルのディレクターだけに、決して的外れなことはしていない。少女の儚い青春を描く意味で、『女の子よ死体と踊れ』に通じるものがあるが、ゾンビウィルスの難病モノという展開は恐ろしく地味だ。ちなみに、『ラストスタンド』『サボタージュ』と復帰後はカウボーイキャラを連発するシュワだが、本作でもその流れを踏襲している。
この短評にはネタバレを含んでいます