ゾンビスクール! (2014):映画短評
ゾンビスクール! (2014)ライター2人の平均評価: 3
あらゆる社会問題を皮肉ったホラーコメディ
うだつのあがらない公立学校の先生たちが、毒入りチキンナゲットを食ってゾンビ化した子供たちと血みどろバトルを繰り広げる。食の安全から教育システムまで、アメリカのあらゆる社会問題を痛烈に皮肉ったホラーコメディだ。
しがらみだらけでやる気ゼロの教師陣と大人を舐めきったクソガキども。だいたい、アメリカで公立学校の先生といえば、安月給でこき使われる負け犬代表格な職業。その上なんでこんな目に遭わなきゃいけないの!?という主人公たちの災難は可笑しくもあり哀しくもあり。
コメディとはいえグロ描写にも抜かりなし。とりあえず、子供には健全な食事と躾を。さもないと大人は痛い目に遭いますよ!という教訓ですな。
お子様ゾンビVSダメ教師のトホホ系コメディ
世の中には、常に一定数のこういうコメディが必要。しょーもない設定でダメ人間ばかり、お笑いもトホホ系、いやあまったく困ったもんだとニヤニヤしながら見ているうちに、なんだかなごんでしまっている、そういうコメディ。小学校低学年の生徒たちがゾンビになってしまって、ちょっと変わったキャラの教師たちが悪戦苦闘。普通はお子様相手にやっちゃいけないことを、お子様たちがゾンビなったのでいろいろやっちゃうのだが、そこはコメディなので。しかし、イライジャ・ウッドは「ロード・オブ・ザ・リング」以降、ホラーや異色コメディが多く、本作も製作総指揮にも参加。本当はこういう映画が好きなのかと思うと好感度アップ。