魔女の宅急便 (2014):映画短評
魔女の宅急便 (2014)コリコのDJにLiLiCoをキャスティングするセンス
『火垂るの墓』に続き、一度ジブリ作品となった原作を実写化だけでも、かなりハードルが高いのに、今の日本映画では難しいガチのファンタジー。どう考えても勝算はない。とはいえ、小芝風花や美術チームが健闘するなか、やはり見え隠れするホラー演出やら、狙ってるとしか思えない飛行シーンやら、独特な世界観に馴染まない新井浩文など、80`sのアイドル映画を思い起こさせる前半のノリは悪くない。
だが、その後の肝心なドラマ演出があまりにも浅く、感動するはずのクライマックスは苦笑。ユルいご当地映画を観た気分になるほどだ。すべては、コリコの町のDJだからLiLiCoをキャスティングするセンスに表れているといえる。
この短評にはネタバレを含んでいます