人生はマラソンだ! (2012):映画短評
人生はマラソンだ! (2012)しょぼくれた中年男もやるときゃやります!
昼間っからビール三昧のメタボおやじが「スポンサー見つけて、その協賛金で税金払うべ」と思いついてマラソン大会に出場!? 発想は冗談のようだけど、おっさん4人組+コーチ役の移民青年の頑張りと挫折、友情と家族愛が紡ぎ出すコミカルなドラマに思わず前のめりになった。トレーニング過程で4人組が抱える悩みや家族事情が明らかになり、特別でない悩みが逆に切実で親近感も沸く展開は監督の狙い通りだろう。悩み露呈後からはチームへのシンパシー倍増。スポーツ映画の醍醐味は勝敗の行方だが、マラソンに関しては完走できるか否か! クライマックスではきっと、必死の形相でゴールを目指す彼らに心の中で大声援を送るはず。
この短評にはネタバレを含んでいます