サベージ・キラー (2013):映画短評
サベージ・キラー (2013)復讐劇を超越する、血まみれ代理戦争にエキサイト!
『ウィークエンド』『発情アニマル』にも似た、レイプ・暴行グループへの女性の復讐劇を踏まえつつも、それらとは異なる次元へ突き抜ける。このヒネリが本作の魅力。
人種差別的な白人グループに暴行されたヒロインの死体に、アパッチ族の酋長の霊が乗り移るという発想が、まず面白い。復活したヒロインの死闘はやがて200年前のアメリカ先住民VS白人の代理戦争と化す。バイオレンスやゴアはもちろん、ドラマのダークなトーンも鮮烈だ。
スレンダーな肢体をアクティブに躍動させるヒロイン、アマンダ・エイドリアンの戦闘の熱演にも目を奪われること必至。ジャンル映画のファンとして満腹感を味わった。快作!
この短評にはネタバレを含んでいます