HERO (2015):映画短評
HERO (2015)カリスマ木村、コメディエンヌ松を堪能
初っ端から松たか子を挟んだ、大倉孝二と峯村リエの絡みが楽しめるというナイロン100℃ファンにはたまらない展開。それ以降も、ハリセンボン・近藤などの小ネタ満載、コミカルかつ大胆なおなじみ、鈴木雅之演出は十分に楽しめるのだが、決して映画版ならではのドラマティックな展開とはいえない。そのため、今回も06年放送の「特別編」の壁を超えられなかった感は強い。しかも、誰もが期待していた久利生と雨宮の関係性をあえて後退させるなど、続編への伏線もちょいといやらしい。とはいえ、14年経っても久利生であり続ける木村拓哉のカリスマ性、松たか子のコメディエンヌとしての才能を堪能できる作品になっているのは間違いない。
この短評にはネタバレを含んでいます