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マルタの鷹:映画短評

マルタの鷹

1951年1月10日公開

マルタの鷹
なかざわひでゆき

これぞフィルムノワールのお手本

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 巨匠ジョン・ヒューストンの監督デビュー作。いやあ、いきなりこんな傑作をモノにしていたんですな。原作はダシール・ハメットのミステリー小説。ボギー演じるタフでクールで非情な私立探偵サム・スペードが、ふとしかことから「マルタの鷹」と呼ばれる木像を巡る陰謀に巻き込まれる。上品な良妻賢母女優のメアリー・アスターにファム・ファタール役は少々無理あるものの、ピーター・ローレにシドニー・グリーンストリート、エリシャ・クック・ジュニアと、見るからに怪しげなクセモノ俳優たちがハードボイルドなムードを高める。モノクロの陰影を強調したヒューストンの演出も秀逸。フィルムノワールのお手本だ。(Amazon Prime)

この短評にはネタバレを含んでいます
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