暗殺教室~卒業編~ (2016):映画短評
暗殺教室~卒業編~ (2016)原作のダイジェストだが、絵的な妙味はアリ
原作の最終話が発表されて一週間ほどで劇場公開されるのは、この映画にとってよかったのか? 最終回までの数話が怒涛の泣ける展開だっただけに、原作のファンにはどう映るのか気になる。
というのも前作と同様に原作のダイジェスト的な展開だから。コミックを追い続けた自分も“アレもコレも削られたか……”という意識が先に立ってしまった。
生徒がプロの殺し屋と対峙する逸話が皆無なのは、“暗殺教室”という言葉の切実さを軽くしている気がしないでもないが、逆に、ある生徒の秘密が明かされるシーンでのフラッシュバックの妙は映画ならではで巧い。声だけでなく生身でも出演した二宮和也の個性が活きている点にも好感。
この短評にはネタバレを含んでいます