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女が眠る時 (2016):映画短評

女が眠る時 (2016)

2016年2月27日公開 102分

女が眠る時
(C) 2016 映画「女が眠る時」製作委員会
くれい響

忽那汐里との“エロティックな関係”

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『スモーク』でも、『ジョイ・ラック・クラブ』でも、ましてや『メイド・イン・マンハッタン』でもない。これは紛れもなく、ハードボイルドの名作『スラムダンス』のウェイン・ワン監督最新作というに相応しい。崖っぷちな主人公の職業はコミック作家から作家となり、一癖も二癖もある登場人物と出会う彼は、カオスのような日々を送ることになる。夢か現実か、その結末を含め、すべてを観客に委ねる、2016年の日本映画らしくないアート性の高さと、宮沢りえと噂されてた頃を思い出してしまう北野武の存在感。今回“エロティックな関係”となるファム・ファタール的役割を演じた忽那汐里には、ちょいと疑問を感じたものの、十分健闘している。

この短評にはネタバレを含んでいます
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