破門 ふたりのヤクビョーガミ (2017):映画短評
破門 ふたりのヤクビョーガミ (2017)橋爪功最強説。
原作小説の5作目を映画化したとはいえ、主人公・桑原と二宮の関係性がすでに出来上がっているという、大胆な構成に序盤は戸惑うだろう。そんななか、とにかくウサン臭い映画プロデューサーを演じる橋爪功の芝居は絶品で、観る者を終始イラつかせながら、ストーリーをどんどん引っ張ってくれる。また、ドラマ版の濱田岳に比べ、関ジャニ・横山の二宮は受けの芝居が若干弱い感もするが、未見であれば問題なく、ジャニーズの芸達者ぶりに、またも驚かされるだろう。Vシネのポスターに映る小林聖太郎監督作の常連、テントの最期の雄姿に胸熱くなるなか、『土竜の唄 香港狂騒曲』の香港に続いて、マカオロケが実景のみだったのは残念すぎる!
この短評にはネタバレを含んでいます