アングリーバード (2016):映画短評
アングリーバード (2016)こちらの“怒り”具合も、かなりのもの。
元ネタはフィンランド発の携帯ゲームだが、知らなくても、プレイしたことなくても、まったく問題なし。とはいえ、子どもが好みそうな下ネタ満載のスラップスティック・コメディに見えて、アンガーマネジメントのプログラムを受けることになる主人公だけでなく、差別問題に侵略戦争と、裏テーマは意外とへヴィ。しかも、友好目的としてジワジワ近寄り、隙を見せた瞬間に大事な卵を略奪する、ほぼ同じルックスなブタ・ピッグが某国に見えてくる。しかも、劇中に登場するパロディは『シャイニング』や『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と、明らかに大きなお友達向け。若干、説教臭さが鼻につくが、一瞬戸惑う坂上忍の吹き替えも違和感なし。
この短評にはネタバレを含んでいます