わたしの自由について~SEALDs 2015~ (2016):映画短評
わたしの自由について~SEALDs 2015~ (2016)戦後71年に進む前に、70年を振り返る
まず、よくぞ密着したと西原孝至監督の機動力を評価したい。記録映像はある事象を検証するに最適のメディア。昨年、台湾のひまわり学生運動と香港の雨傘革命のDocを見たが、台湾は成功、香港は敗北と言われる要因を克明に写し出していた。いかにリーダーが一環した信念を持って統率するか。組織が巨大化すると難しいが、SEALDsはそれが出来ていたように見えた。
だが、異を唱えた安保法案は可決。急いては事を仕損じ続ける大人たちは諦めがちだが、彼らは冷静だ。その意識の違いも含め、少なくとも選挙権年齢引き下げで「若者は政治を知らない」という相変わらずのTV番組を発信する大人たちは本作で考えを改めるべきだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます