世界の果てまでヒャッハー! (2015):映画短評
世界の果てまでヒャッハー! (2015)ライター2人の平均評価: 3
「テラハ」感覚で観る『食人族』
フィリップ・ラショー率いるお笑いユニットによる『Babysitting(未公開)』(劇中、冒頭の空港シーンにポスターが登場)の続編。とはいえ、POVを巧妙に使った『ハングオーバー』風巻き込まれコメディという以外は一新。前作でガキの子守りをした漫画家志望の主人公が大成。ブラジル旅行中に妙に元気なババアの面倒を見たことで、「イッテQ!」超の冒険を体験! 『食人族』<『グリーン・インフェルノ』展開になるファウンド・フッテージを巨大モニター観ながらツッコミまくる「テラスハウス」な状況に、「8時だョ!全員集合」の探検隊コントを思い起させるベタすぎる笑いなど、意外と日本人がツボる笑い要素満載です。
アホの限りを尽くしたフランス産コメディ
バカンスでブラジルに来たおバカなフランスの若者たちが、ひょんなことからジャングルで迷子になってしまう。ノリは完全に『ハングオーバー』シリーズ、ファウンドフッテージ形式の密林アドベンチャーは『食人族』風。そんなフランス産のウルトラ・ナンセンス・コメディだ。
フランス映画というとお洒落でエスプリが効いていて…なんてイメージが強いかもしれないが、昔は『ザ・カンニング』シリーズとか徹底的にアホなコメディもいっぱいあった。恐らく日本の高尚なおフランス映画好きには受けないから輸入されないだけで、今だって沢山あるんだろう。
んなわけで、全編これくっだらねえの一言。いや、もちろん褒めているんですよ。