世界一キライなあなたに (2016):映画短評
世界一キライなあなたに (2016)ドラゴンの母の顔芸にやられました
ニコラス・スパークスに続く<泣かせる恋愛小説>の旗手ジョジョ・モイヤーズのベストセラーの映画化は、かなり気持ちのいい涙を流せる佳作。身分違いの男女、しかも二人の前には身体障害というハードルが立ちふさがる設定がドラマティックすぎるきらいはあるものの、主役のエミリア・クラーク&サム・クラフリンの魅力が物語をスムーズに牽引。圧倒されたのは、優しくて前向きなヒロインを演じたエミリアで、顔が筋肉痛になるんじゃないかというくらいに表情が激しく変わる顔芸を披露する。ファッション大好きと言いつつもセンスに難ありの着こなしともども目が離せず、脱『ゲーム・オブ・スローンズ』を狙う彼女の覚悟に降参。
この短評にはネタバレを含んでいます