サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース (2012):映画短評
サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース (2012)季節はずれだけど手堅い出来の「人殺しサンタ映画」
アメリカでは昔から、クリスマスの時期にサンタクロースの扮装をした殺人鬼が暴れまくる「人殺しサンタ映画」が少なからず存在するが、その象徴とも言うべき迷作「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧」(’84)のリメイクがこれだ。
殺人鬼の犯行動機および普段の行いが悪い人々が餌食なるという設定以外はほぼ別物。あまりにも単純で捻りのないストーリーだが、素人丸出しの演出が場末感を漂わせるオリジナルよりもだいぶ出来はいい。
マルコム・マクダウェルを保安官役に起用するあたり、ロブ・ゾンビ版「ハロウィン」を意識しているだろうことは明白。ポップコーン片手にバラエティ豊かな殺人シーンを楽しむのが正しい鑑賞法だ。
この短評にはネタバレを含んでいます