函館珈琲 (2016):映画短評
函館珈琲 (2016)函館を舞台にしたオシャレな癒し系ムービー
どこか懐かしい函館の街並み、趣のある古い洋館風アパート、孤独を抱えながらも夢を追う若者たち、そんな彼らの心を癒すコーヒーの薫り。函館港イルミナシオン映画祭の企画による本作は、ちょっとベタなくらいにオシャレな癒し系ムービーだ。
主人公は男性だけれど、印象としてはスールキートス作品に限りなく近い。ホッコリとしたい若い女性向けという感じ。そういう意味で観客を選ぶとは思うが、全体的には丁寧でナチュラルな仕上がりだし、ご当地映画にありがちな無理矢理のこじつけ感も全くない。
ストーリーは結構ありがちだけど、飾らないセリフはいいし、柔らかな心地の良さも魅力。要所々々でいい味を出す夏樹陽子も素敵だ。
この短評にはネタバレを含んでいます