ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~ (2016):映画短評
ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~ (2016)フランス映画特有のカーアクションを堪能する
ハイテク車が狂い始める件は『お!バカんす家族』だったり、“フランス版『バケーション』シリーズ”な趣きがあるが、英語タイトルは“Full Speed”。秘密を抱えた家族を乗せ、高速を160キロでブッ飛ばす(だけ)。「ヒャッハー!」シリーズ特有のサスペンスはなく、古くはジャン=ポール・ベルモンド主演作や『TAXi』でおなじみのカーアクションがひたすら続く。確かに、かなりスゴいスタントをサラっと見せるが、スパイスとなるギャグがまったく笑えないのが難。その要因のひとつが「ヒャッハー!」の過激さが影を潜めていることであり、アンドレ・デュソリエ演じるジジイが『ダーティ・グランパ』寄りだったら?と思うほど。
この短評にはネタバレを含んでいます