HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY (2017):映画短評
HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY (2017)ライター2人の平均評価: 3.5
超絶アクションとイケメン・ヤンキーが満載のお祭り映画
人が多すぎて誰が誰だかイマイチよく分からん、深刻なセリフのわりにやってることはただのケンカじゃん!と相変わらずな点は多々あるものの、ようやくストーリーらしきものが見えて全体の交通整理もすっきりとしてきたシリーズ第2弾。まあ、政治家や警察と結託した巨大ヤクザ組織の土地開発に対抗する地元ヤンキー集団という構図は、さすがに手垢が付き過ぎているようにも思うけれど。
その一方で、冒頭から『アルティメット』も真っ青のアクロバティックなスタントを縦横無尽に繰り広げるアクションは前作を遥かに凌駕。迫力満点のカーチェイスも見事だし、カメラワークも手が込んでいる。とりあえず、お祭り映画としては十分な仕上がり。
SWORD祭りじゃあああ!
SWORD地区の解説を、なぜか繰り返すオープニングだけで、胃もたれするほど濃厚。とはいえ、前作との違いは、ようやくSWORD が(ほぼ)まとまって全体の構図が見えるなか、しっかりドラマパートが描けていること。豪華キャストの力もあるが、『ターミネーター』と化す直己に、ザ・ロックにしか見えないメンディーら、まだまだ投入される新キャラも、日本最高峰のアクションシーンも、より効果的で、『ワイルド・スピード』感がマシマシ。『ワイスピ』同様、継続は力なりを実証した。ただ、笑えるほどストーリーが進まないのは、“例のUSB”を持ったまま、謎の行動に出る琥珀さんのせい。「最終作」で、またやらかすのか心配だ!