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クレイジー・フォー・マウンテン (2017):映画短評

クレイジー・フォー・マウンテン (2017)

2018年7月21日公開 74分

クレイジー・フォー・マウンテン
(C) 2017 Stranger Than Fiction Films Pty Ltd and Australian Chamber Orchestra Pty Ltd
相馬 学

山と人、音楽と映像の神々しいまでのコラボ

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 オーストラリア室内管弦楽団の主導で作られたドキュメンタリーということもあり、とてもアーティスティックな山岳映画。

 “人はなぜ山に魅せられるのか?”を問う詩的なナレーション(W・デフォーの声がシブくて妙味)とともに、名だたる高峰の風景や登山家の奮闘が写し出される。ひとくちに“登山”といっても時代を追うごとに変化しており、そこに宿る冒険心を突き詰めたところに作り手のスピリットをみる。

 ともあれ、何といっても山々のビジュアルは神々しく圧倒的だ。空撮のパノラマにベートーベン「皇帝」などのクラシックが重なる映像と音楽の見事なコラボレーション。これはスクリーンで体感する価値がある。

この短評にはネタバレを含んでいます
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