ブレス しあわせの呼吸 (2017):映画短評
ブレス しあわせの呼吸 (2017)QOLを考えさせられる実話ドラマ
人工呼吸器に頼りながら世界を回って、身障者の生活改善を訴えた活動家ロビン・カベンディッシュの実話。もっとも感動したのは、彼を支えた妻ダイアナの愛の深さだ。死を願う夫に生きる喜びを思い出させ、献身的に世話をする。運命で結ばれた夫を失いたくないという思いはやがて多くの人の人生を変えたわけで、「愛は人類を救う」を実感。QOL(生活の質)についての知識が広がり、延命措置の是非を問われるようになった昨今、深く考えさせられた。これが監督デビューのA・サーキスの演出は、丁寧でわかりやすい。トム・ホランダーが演じる双子の場面が自然なので、監督がお得意のモーキャプで出演したかと思ったけど、撮影技術の勝利でした。
この短評にはネタバレを含んでいます