マチネの終わりに (2019):映画短評
マチネの終わりに (2019)ライター2人の平均評価: 4
福山雅治と石田ゆり子のあいだ
監督:西谷弘×脚本:井上由美子の「昼顔」コンビによる“オトナの恋愛”モノではあるが、かなりの純愛ドラマ。しかも、ガッツリ時間をかけた海外ロケや、明らかにデキるヒロインの婚約者、主人公の恩師の死など、かなり『冷静と情熱のあいだ』ふたたび感もたまらない。そして、初共演ながら、妙に安定感のある“福山雅治と石田ゆり子のあいだ”に入ってくる桜井ユキの存在感。「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」に続き、西谷演出でマネージャーを演じているが、「だから私は推しました」で魅せた秘めた想いが爆発する狂気がストーリーを動かし、シーンをかっさらっていく。彼女を観るだけでも一見の価値アリ!
恋に落ちて
大人のプラトニックなラブストーリー、しかも海外ロケをたっぷり取り込んで。と言う実は日本映画がとてもに苦手にするエッセンス、条件に挑んだ作品。結果としての大健闘と言っていいでしょう。原作からすると少し上の年齢のキャスティングですが、許容範囲で、いくつかの改編も映画化に際しての脚色も違和感ないです。
桜井ユキの好演も目を引きまが、福山雅治と石田ゆり子という組み合わせだからこそ成立した、この世代の“ピュア”なラブストーリーを創り上げられたことは評価されていいと思います。
ラスト、もっと語らなくてもよかったかも。