THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~ (2018):映画短評
THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~ (2018)モッズへのこだわりからにじみ出る、カッコ良さと不器用さ
結成から32年、頑なにモッズにこだわるコレクターズのカッコ良さと不器用さが出まくっている。過去映像や関係者インタビューなど、今も根強い日本のモッズシーンを知るうえでも重要な一本で、加藤ひさしの「スーツ講座」や古市コータローの「フレッドペリー講座」など、改めてファッション性の高さも教えてくれる。ライブ後の加藤の発言など、年齢を感じさせる件もありながら、とにかく印象的なのが少年のような笑顔だ。そして、このタイトルながら、あくまでも旧新宿LOFTを目指していたという、彼らの発言ニヤニヤ。その一方、この“小箱”の功績について、ほとんど語られていないのは、ちょっと悲しい。
この短評にはネタバレを含んでいます