バオバオ フツウの家族 (2018):映画短評
バオバオ フツウの家族 (2018)同性婚が当たり前になる日が早く来るといいな
子供が欲しい同性愛者カップルの葛藤はもちろん、彼らの親世代の困惑や苦悩を丁寧に描き、希望を感じさせる仕上がりで高感度大だ。悩める妊婦と彼女を全力で守ろうとするパートナーの愛が微妙にすれ違う様も共感度大だ。台湾はアジアで最初に同性婚を認めた国であり、以前から素晴らしいLGBTQ映画も多く、本作はまさにその一つ。しかも台湾映画らしい温かな視線で人間を見つめたシエ・グアンチェン監督の手腕が光っている。これが長編デビュー作というが、こなれた演出力を発揮していて、次作がとても楽しみ。そして日本でも同性婚が当たり前になる日が早く来るといいなと思ったのでした。
この短評にはネタバレを含んでいます