架空OL日記 (2020):映画短評
架空OL日記 (2020)ライター2人の平均評価: 3.5
パンドラの匣
バカリズムがドラマに引き続き脚本と主人公の”私”を好演しています。
本当にどうでもいい話に一喜一憂するOLの皆さんの素の会話に大笑いと苦笑いの連続です。
特に男である自分にとっては女子更衣室での、他愛ない会話も新鮮で、パンドラの匣を開けた気分になりました。メインキャストのコメディエンヌとしての顔も安定感がありました。
バカリズム、次はいよいよ監督でしょうか?
あえて、スケールアップしない面白さ
「劇場版」だからといって、ヘタに海外旅行に行ったり、最強の敵キャラが登場したり、スケールが大きくなるわけでもない。主要キャストも監督も舞台も変わらず。口が臭い副支店長をイジりまくり、どうでもいいネタで盛り上がり、姉御肌の小峰様を崇めるといった、お約束な展開も「ドラマ版」そのまんま。たとえ未見でも、深夜ドラマ特有のユルさを際立たせる“あるあるネタ”の応酬は、次第にクセになっていくはずだ。新たな同僚を演じるシム・ウンギョンに至っては、『新聞記者』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』より、遥かに良かったりする。オチに関しては、意外と衝撃的だったりもするが、これもやはりバカリズムらしい。