殺し屋 (2018):映画短評
殺し屋 (2018)痴呆症の老婆を演じるジャクリーン・ビセットに驚き!
焼きの回ってきた初老の殺し屋と、母親の介護に疲れきった中年女性が互いに惹かれあい、大都会の片隅で束の間のささやかな安らぎを得るものの、しかし裏社会の非情な掟が彼らの前に立ちはだかる。まさしく、酸いも甘いもかみ分けた大人のためのハードボイルド映画。派手さも目新しさもない代わりに、何とも言えぬ枯れた味わいがある。ロン・パールマンにファムケ・ヤンセンという顔合わせも激シブ。リチャード・ドレイファスの飄々とした悪役ぶりにもニヤリだが、かつてエレガントな美女の代名詞だったジャクリーン・ビセットが痴ほう症の老婆を演じているのは、さすがにちょっとショックだった。
この短評にはネタバレを含んでいます