A.I.ライジング (2018):映画短評
A.I.ライジング (2018)さながら『2001年宇宙の旅』×『エクス・マキナ』
近未来の地球、単独ミッションのパートナーとしてA.I.搭載の女性アンドロイドをあてがわれた宇宙飛行士が、彼女をシステムから切り離して独立した人格として育てる…つまり自分好みの女に仕立てようとしたところ、むしろそれが裏目に出てしまうというお話。世の男性のヒギンズ教授症候群的な願望を皮肉ったフェミニズム色の強いセルビア発のSFドラマで、なるほど物語としても面白いのだが、それ以上に印象的なのは『2001年宇宙の旅』×『エクス・マキナ』的なビジュアルの素晴らしさだ。明らかにキューブリックを意識した演出は洗練の極み。アンドロイド役の有名ポルノ女優ストーヤの確かな演技力にも感心する。これは拾い物!
この短評にはネタバレを含んでいます