さよならテレビ (2019):映画短評
さよならテレビ (2019)報道部ぷっつん物語
常に安定すぎるクオリティの東海テレビドキュメンタリーの劇場版だが、今回はそれを上回る仕上がり! 『プロ野球を10倍楽しく見る方法』のマイクロフォン野球を観たときのヤバさが甦るなか、とにかく主軸となる3人(メインキャスターに抜擢された社員アナウンサー、ドルオタの派遣社員、ジャーナリスト気質の契約社員)のキャラが絶妙すぎ。彼らに襲い掛かるSNS批判やコンプライアンス、そして権力などの厳しい現実は、ドラマ以上のドラマを生み、他人事じゃ思えない展開に。ニュース番組密着から見えてくるテレビ局が抱える“深い闇”。賛否ありそうなラストも含め、ディレクターの性悪さが出まくって面白い。
この短評にはネタバレを含んでいます