きみの瞳が問いかけている (2020):映画短評
きみの瞳が問いかけている (2020)ライター2人の平均評価: 4
オリジナルを踏襲したベタさ加減が、一周回って心地良き!
チャップリンの『街の灯』の韓流アップデートだった『ただ君だけ』をリメイク。美男美女が織りなすピュアな純愛劇に、恐ろしいほど画に描いたような悪人、そして、とりあえずの交通事故など、オリジナルを踏襲したベタさ加減が一周回って、心地良き! さらに、BTSの主題歌がエンディングだけでなく、中盤にもしっかり流れる構成もたまらない。そして、さすがは三木孝浩監督作。おなじみの光の魔術で、吉高由里子と横浜流星という素材を十二分に生かすほか、あえて“ユリユリ”好きにはたまらんセリフやカットを挟む洒落の効いた演出も。劇場の暗闇の中で、夢を見せてくれるスター映画のお手本的な仕上がりだ。
嬉しいくらいの純愛
気恥ずかしさを通り越して、嬉しくなるくらいの純愛劇です。
これでもかこれでもかと降りかかる困難をもってしても挫けず、貫かれるストレートな純愛劇は新鮮に映りる程です。
もちろんそれは主演の二人、吉高由里子と横浜流星の演技によるところ大きく、彼らが纏う儚さが物語をどんどん盛り上げていきます。
気が付けば二人には心底、幸せになってほしいと思うようになり、邪魔する者、降りかかる困難に本当に腹が立ちます。
ラブストーリーの達人、三木監督に手腕も忘れては行けまっせん。