ジョゼと虎と魚たち (2020):映画短評
ジョゼと虎と魚たち (2020)ライター2人の平均評価: 3.5
この2人での「実写版」も観たくなる!
読書家であるジョゼが思いめぐらす空想などが、いかにもボンズ制作といえる目を見張るような空や海の描写によって表現されるだけでなく、ジョゼのツンデレ感や「実写版」で上野樹里が演じた恋敵とのバトルなど、いかにもアニメらしい描写が満載。「実写版」信者は、いろいろ思うところはあるだろうが、やや甘酸っぱく大胆ながら、原作リスペクトも感じる脚色など、細田守版『時かけ』とまではいかなくても、これはこれで“現代版『ジョゼ虎』”といえる仕上がり。そして、さすが本家・池脇千鶴に負けず劣らずのジョゼを演じた清原果耶。数年後、中川大志との「実写版」リメイクも見たくなることもあり、★おまけ。
全く新しいジョゼ虎
世代的には実写の映画がとても印象に残っているのですが、原作は掌編で、その分どうやって長編映画に仕上げていくかは多くの余地があるわけですが、そこはファンも多い原作と言うことで、作品の底に流れる部分を見誤るともう見ていられないものになりかねないのですが、これはこれでちゃんとジョゼと虎と魚たちになっていました。アリかナシかなら、大いにアリです。
アニメーションだからこそ描けた世界観、大胆な省略も含めて描写、とても爽やかで瑞々しい青春恋愛劇といっていいでしょう。