ようこそ、革命シネマへ (2019):映画短評
ようこそ、革命シネマへ (2019)抑圧に屈しない映画人の魂を描くドキュメンタリー
英国統治時代からの長い歴史を誇りながらも、’89年に誕生した軍事独裁政権によって消滅したスーダンの映画産業。本作では、かつてスーダン映画の第二世代と呼ばれた老齢の監督たちが、愛する祖国の人々に再び映画を見る喜びを取り戻してほしいと、今は廃墟となった屋外映画館の復活に取り組む。その映画館の名前が「革命(サウラ)」だ。権力による弾圧を受け、過酷な人生を歩んできた4人の老匠たちが、互いに手を取り合い前向きに夢を実現しようとする。と同時に、スーダンの貧しい市井の人々にも目を向けることで、抑圧に屈しない民衆の逞しさを浮き彫りにする。本作の完成直後、革命によって独裁政権が崩壊したことも感慨深い。
この短評にはネタバレを含んでいます