ケアニン~こころに咲く花~ (2020):映画短評
ケアニン~こころに咲く花~ (2020)主人公のひたむきさが胸を打つ
若き介護福祉士の奮闘と交流が描かれる、ハートウォーミングなシリーズ第2弾。「特老」こと、世間一般でいう老人ホームに移った主人公の前に立ちはだかる、大型施設ならではの運営方針や規律といった壁。同時に描かれる認知症の老婦人と介護する夫の夫婦愛といった王道エピソードでも、綿引勝彦らベテランの存在感はもちろん、鈴木浩介監督の職人技が随所に光る。そして、何より胸を打つのは、「スカッとジャパン」でのイヤミ男の芝居も印象的な戸塚純貴のハマり役となった主人公のひたむきさ。前作の社長や先輩に加え、スピンオフ『ピア』の主人公との絡みというサービスカットに加え、ちょっと捻られたラストも注目。
この短評にはネタバレを含んでいます