新喜劇王 (2019):映画短評
新喜劇王 (2019)意義ある広東語版での上映
今度は中国映画界におけるエキストラ残酷物語が描かれる20年ぶりの続編。職人ハーマン・ヤウ監督と組んだチャウ・シンチー監督のドS演出は健在で、役者バカすぎるヒロインの姿に泣き笑い。本来ならシンチー自身が演じそうな性悪な元スター俳優を、実際にエキストラから成りあがったワン・バオチャンが演じているのも興味深いが、チャン・チェ監督の暴力描写にオマージュを捧げながら、コンプライアンス重視な劇中劇『白雪姫 血のチャイナタウン』がとにかく気になる。前作の“あるシーン”をヒロインとエキストラ仲間が完コピすると、2人の声がセシリア・チャンとシンチーに変わる遊び心ある広東語版の上映も嬉しい!
この短評にはネタバレを含んでいます