スパイ in デンジャー (2019):映画短評
スパイ in デンジャー (2019)アニメの利点を最大に活かした、大人も楽しめるスパイ物
タキシードに高級車、マティーニを愛するエリートスパイは、まさにジェームズ・ボンドのパロディ。音楽もそれっぽく、カーチェイスも迫力たっぷりで、ロケーションにもヴェネツィアやメキシコなど美しい場所が登場する。でもアニメであることを最大限に活かすのが今作。ガジェットの可能性は無限で、オープニングの日本(なぜか岩手、敵はヤクザ)でのアクションシーンから、最高に笑える。しかもその後、そのスパイは鳩になってしまうのだ。その発想もおもしろいし、悪に非暴力で立ち向かうというメッセージも良い。馴染みのあるジャンルにまったくユニークな方向からアプローチをする今作は、子供はもちろん大人も楽しめる。
この短評にはネタバレを含んでいます