東京リベンジャーズ (2020):映画短評
東京リベンジャーズ (2020)ライター2人の平均評価: 3.5
吉沢亮のマイキーに尽きる!
新作を撮れば撮るほど、器用になっていく英勉監督だが、以前から放っていた三池崇史監督的職人技を見せつけるヤンキー映画。タイムリープも、ラブストーリーも、潜入捜査的ミッションもブチ込みながら、あえてヘタな笑いに逃げなかったところが功を奏したといえるだろう。村山(山田裕貴)とヤマト(鈴木伸之)がぶつかり合うだけに、やはり「ハイロー」感があるもの、高橋泉による脚色がいい塩梅にエピソードを捌いており、クライマックスの「8・3抗争」まで、原作ファンも納得の仕上がりに。そして、毎度フルボッコ状態で、“痛み”を表現した北村匠海は大健闘だが、なんだかんだ吉沢亮のマイキーに尽きる!
キャスティングの成功例
これだけ売れっ子を集めて群像劇となると、お話が散らかるのではないかと思ったのですが、見事にまとめ上げました。現状、原作が未完結な中で映画として見事な締め方をしてきたなと思います。
ヤンキー×タイムリープ×ラブストーリーと詰め込み過ぎな感じもしますが、上手くさばきました。
キャストはどれも魅力的ですが、特に山田裕貴は独特のカリスマ性を発揮していて魅力的でした。
最後の最期で立ち上がる北村匠海、自由を求めるリーダーを演じる吉沢亮、ヒロインの今田美桜も輝いていました。
諸鍛冶裕太によるクライマックスの群像アクションは見応えがあります。