おとなの事情 スマホをのぞいたら (2020):映画短評
おとなの事情 スマホをのぞいたら (2020)ライター2人の平均評価: 3
東山紀之のキャスティングが肝となる日本版リメイク
パスタやワインに舌鼓を打ったオリジナル・イタリア版『おとなの事情』、江原道料理とマッコリが振舞われた韓国版『完璧な他人』に比べ、グルメ的にはモノ足りないが、「なぜ、毎年集まってるのか?」という謎が追加された日本版リメイク。最大の肝は舞台版「チョコレートドーナツ」も好評だった東山紀之が、主要キャラ7人唯一の独身というキーパーソンを演じたこと。鈴木保奈美、常盤貴子ら、ほかの6人との掛け合いは、まるで舞台劇を観ているような安定感だ。栗原美和子がプロデュース、「101回目のプロポーズ」などの連ドラを手掛けてきた光野道夫監督作だけに、「新春ドラマスペシャル」なノリで楽しむのがベター。
一幕ものの舞台のような
イタリア映画のリメイク版ですが、日本的なエッセンスが多くてオリジナリティを感じさせます。
舞台経験も豊富なキャストが揃っていることもあって、一幕ものの舞台を見ているような感じが残ります。
軽さと重さのバランスが良くて、大人のユーモアストーリーを見ることができます。
特に女優陣のコメディエンヌぶりは楽しませてくれます。
派手さはないけど、身のぎっしり詰まった楽しい作品に仕上がっています。