クー!キン・ザ・ザ (2013):映画短評
クー!キン・ザ・ザ (2013)あの釣鐘型の宇宙船がまたやってくる
拍手をもって迎えたい! 共産圏SF映画「珍」部門の代表作、1986年の可愛いカルト作『不思議惑星キン・ザ・ザ』の2013年アニメ版がついに日本襲来。監督がオリジナル実写と同じ2人(G・ダネリヤは本作が遺作)だけあり、27年の時を経ても唯一無二の世界観はそのまま。「チャトル=パッツ語小辞典」ほか、惑星独自の言語体系や社会制度を基にした別Ver.といった趣だ。
内実を解析すればハードコアな風刺が利いているのだが(ソ連からロシア連邦へ移行したが、いったい何が変わったのか?とでもいう様な)、地球の時間感覚を間延びさせる脱力ノリが素敵で心がなごむ。再びキン・ザ・ザ惑星から贈られた中毒必至な宇宙の宝石!
この短評にはネタバレを含んでいます