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明日に向かって笑え! (2019):映画短評

明日に向かって笑え! (2019)

2021年8月6日公開 116分

明日に向かって笑え!
(C) 2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A. / KENYA FILMS / MOD Pictures S.L.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

山縣みどり

庶民によるプチ正義の実現が痛快!

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

農協経営を望む庶民がなけなしの資産を出し合ったのに、いきなりの金融危機! しかし事前に情報を得ていた富裕層は、苦しむ庶民を横目に贅沢三昧。貧富の差が広がる日本の現状とそっくりで、ペソ暴落直前に銀行と組んで庶民のドル預金を略奪した弁護士への復讐に私の心もざわめく。元サッカー選手やペロニスタらが知恵を出し合って計画を練り、スパイ映画並みのお手並みも披露する。三人寄れば文殊の知恵なり。R・ダリン演じる主人公はじめ、強奪計画に参加する仲間は真っ当に生きている人ばかりで、白黒ハッキリした図式が爽快感を倍増させた。正直者が報われる時代ではない時代だからこそ、溜飲が下がる物語は一服の清涼剤となった!

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

クセがスゴい、おっさんたちの逆転劇

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

2001年に起きたアルゼンチン金融危機に巻き込まれた、おっさんたちの逆転劇を描いた、ほのぼのケイパームービー。国民にとってトラウマとなった大事件を笑いに昇華させており、クセのあるキャラたちが何かと脱線してしまう感じは、どこか『いつだってやめられる』シリーズを思い起こさせる。しかも、かなり行き当たりばったりな計画なうえ、ヘプバーンの『おしゃれ泥棒』を参考に、防犯システムとの地味なバトルに時間を割いたりと、“アルゼンチン版『オーシャンズ11』”は、ちょっと言い過ぎかも。ただ、『瞳の奥の秘密』などの国民的俳優、リカルド・ダリンが振り回される姿は笑いを誘い、やはりイケメンな息子との初共演もみどころだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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