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オキシジェン (2021):映画短評

オキシジェン (2021)

2021年5月12日公開 101分

オキシジェン
くれい響

アレクサンドル・アジャ監督の新境地

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『[リミット]』のような閉所恐怖症にはキッツイ状況下で、目を覚ました主人公の謎解きを描いたワンシチュエーション・スリラー。どこかツンデレ感もあるマチュー・アマルリック吹替えのA.I.相手に、迫真の演技を魅せるメラニー・ロラン。その姿はアレクサンドル・アジャ監督の前作『クロール 凶暴領域』での逆境ヒロインに重なるところもあり、どんどん頼もしく見えてくる仕掛けだ。密室空間で展開されながら、回想シーンを含め、スケール感はどんどん拡大。刻一刻と減り続ける酸素だけでなく、迫る来る鎮静剤の注射針やらネズミやら、いろんな手を用意しているが、90分以内に収められなかったのは悔やまれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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