ブルー・ミラクル (2021):映画短評
ブルー・ミラクル (2021)「こうなるだろうな」と予定調和な感動も、まっすぐでいいかも
メキシコの孤児院が経営のピンチに立たされ、高額賞金目当てで地元の大規模な釣り大会に急遽、出場するドラマに、余計なヒネリは不要とばかりに、直球で勝負してきた。逆にその潔さが、美しい大海原のビジュアルと相まって、最後まで爽やかな気分で観ていられる。そもそも実話なので、説得力どうこうの問題ではないのだ。
釣りは未経験で、それぞれ辛い過去や心に屈折を抱える子供たち。そして過去の栄光はあるが、今は家族関係もぎくしゃくの指導役エキスパート。このダメダメ軍団の絵に描いたような失敗&快進撃は、『がんばれ!ベアーズ』など古典的チームスポーツ映画の法則にのっとっているので、すんなり共感できるのが何よりのポイント。
この短評にはネタバレを含んでいます