fOUL (2021):映画短評
fOUL (2021)少なくとも筆者には『アメリカン・ユートピア』に負けてない熱狂
聖地としての下北沢SHELTERにて、名曲「私は求めない」で始まり神曲「ドストエフスキーグルーヴ」で締める。まさかfOUL(05年から休憩中)のライヴ映画が爆誕するとは! 前二作では対象に密着取材して、コミュニケーションの中から第一次素材を取っていた大石規湖監督が、今回選んだアプローチは最もシンプルな純粋音楽映画の形だった。
この映画でfOULに初遭遇する人は3人組の姿に強烈な衝撃を受けるのではないか。仕事帰りのサラリーマンそのままの格好でリッケンバッカーをかき鳴らし、特異な歌詞を独特の唱法で吠える谷口健。ネットに何でも浮かんでいると思ったら大間違い。時空を超えて新たな「出会い」を作る一本!
この短評にはネタバレを含んでいます