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麻希のいる世界 (2022):映画短評

麻希のいる世界 (2022)

2022年1月29日公開 89分

麻希のいる世界
(C) SHIMAFILMS
くれい響

2022年版『害虫』といえる肌触り

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「軽音部のアイツが私ときょうだいに?」「校内で噂の魔性の女子が気になる!」「3人でバンド結成!」といった一見、キラキラ映画の要素を扱いながらも、そこは塩田明彦監督作。向井秀徳が提供による劇中歌が鳴り響く中、さまざまな逆境に対して、自分の意志を貫こうとするヒロインのハードボイルドな姿が淡々と描かれていく。しかも、ヒロインを塩田監督の前作『さよならくちびる』の主人公“ハルレオ”のファンを演じた新谷ゆづみと日髙麻鈴が演じており、どこかパラレルワールド感もありつつ、しっかり一筋縄ではいかないアイドル映画=2022年版『害虫』に仕上がっている。まさに、劇場の爆音で体感すべき一本だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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