HiGH&LOW THE WORST X(クロス) (2022):映画短評
HiGH&LOW THE WORST X(クロス) (2022)ライター2人の平均評価: 3.5
鈴蘭参戦に高まる一方、「ハイロー」色は希薄に
主人公・楓士雄が育った希望ヶ丘団地の面々&エピソードを割愛したことで、さらにケンカ祭りと化した続編。前作では頼りなさも感じた楓士雄役の川村壱馬から貫禄を感じるなか、前作で匂わせた通り、「クローズ」シリーズでおなじみの鈴蘭が参戦。そのトップに君臨するラオウは、オリジナルキャラながらリンダマンを思い起こさせるカリスマ感たっぷりだ。一方、轟と小田島の絡みもたっぷりで、今回は村山不在のなか、轟の成長っぷりも見どころ。やべきょうすけの登場もあり、「もはやハイローではない」という見方もできるが、新たにNCT127、BE:FIRST推しの新規ファンも獲得できる最強コンテンツであることに間違いない。
魅力健在
前作はHIGH&LOWの世界にWORST陣営が客演した感じでしたが、今回はメインキャラが基本全員不良高校生ということで、WORST並びにクローズの世界観に近い物語になりました。鈴蘭まで出てきますからね。ツッコミどころは確かにあります、流石に大人が動かなすぎですから。でも見始めてしまうとシンプルに楽しんでしまいました。これがこのシリーズの魅力ですね。クライマックスの集団乱闘シーンはバリエーション豊かなアクションを見ることができます。コロナ禍で良く撮り上げましたね。キャラクターでいえば前田公輝演じる轟が美味しいところを持っていきました。