リディームチーム:王座奪還への道 (2022):映画短評
リディームチーム:王座奪還への道 (2022)ハリウッドのエンタメ大作のような構成で最後は怒涛の盛り上がり
NBAのスターを集めてもアテネ五輪で銅メダル。4年後の北京に向けて何を変えたのか? アメリカ男子バスケットボール代表の歴史でも最も劇的な時間を振り返るだけあって、時系列で追っていくだけでテンション上がる。レブロン・ジェームズらが時を経て冷静に回想する当時の思いは生々しいが、チームの中心ながら性格が一人だけ違うコービー・ブライアントがどう馴染んだか。北京での彼への大熱狂も含め、今は亡き天才の姿に胸が詰まる。
屈辱から非難を浴び、エゴを捨てて団結する流れは、ドキュメンタリーの枠を超えてハリウッド娯楽大作の見本のよう。ラストの盛り上がりは尋常ではない。1972年ミュンヘン五輪の映像も衝撃的だった。
この短評にはネタバレを含んでいます